猿楽小学校5年生の子どもたちが「代官山町おこし」に挑戦
渋谷区の公立小中学校では全国初の取り組みとして、探究授業「シブヤ未来科」を2024年4月から本格始動しました。渋谷区の子どもたちは、午後の授業を従来の授業形式ではなく、自ら課題を見つけ、考え、行動する力を育む学びを深める探究授業を行っています。今年度の渋谷区立猿楽小学校5年生の子どもたちは、探求授業を通じて、自分たちが暮らす代官山の活性化に取り組むことにしました。

昨年度の5年生は40年以上の歴史を持つパンと洋菓子の人気店「シェ・リュイ」とコラボレーション。「シブヤ未来科」が本格始動した今年は、トートバッグの商品開発・販売・プロモーションを通して代官山を盛り上げたいと考え、地域のさまざまな企業や店舗、保護者などに連携を依頼することに。ROOTOTEには、いっしょに商品開発したいという子どもたちからのオファーが届きました。
ROOTOTEを展開する株式会社ルートートの本社は、実は猿楽小学校のすぐ隣にあります。株式会社ルートートは2019年に設立された会社ですが、その前身であり親会社である株式会社スーパープランニングは、1985年からデザインの拠点を東京・代官山に置いています。ROOTOTEにとって代官山は、単なる所在地ではなく、大切な地元として特別な想いを持つ場所。地域活動の一環として、渋谷区立猿楽小学校の5年生と協力し、特別なトートバッグの商品開発に取り組むことになりました。

渋谷区立猿楽小学校
大人も子どもも、本気で向き合う体験型学習
5年生の子どもたちは様々な活動を行うとき、自分たちの力だけで進めるのではなく、各分野で働くプロによる出前授業を通して、活動を進めていくことを大切にしたといいます。そして、この授業の面白いところは、大人も子どもも本気で対等に向き合い進めていくところ。企画・デザインの授業を担当した株式会社ルートート代表取締役・神谷富士雄は、普段の商品開発をするなかでデザイナーに普段から伝えている「何のためにつくるか」「誰のためにつくるか」「どんな時に使うものか」を問い続けました。子どもたちは、その問いにこたえて「観光客が購入して、お出かけに使えるトートバッグ」をイメージしながら、代官山を象徴するひまわりの花、パブリックアート、地図、キャラクターなどからデザイン案を考えていきます。

企画・デザインの授業の様子
「ほかの人がデザインしたものは、著作権があるので勝手に商品にしてはいけないよ」「お客さんに熱量を届けるために、地図の範囲を広げてみてはどうだろう」と、つくり手の想いをお客さんに届けることを大切に、ものづくりの基本についてアドバイス。子どもたちはデザインをブラッシュアップしていきました。
「ものづくりに年齢は関係ない」子どもたちの想いと情熱がこもったトートは200枚完売!
素晴らしいのは、子どもたちのものづくりに対する熱意・純粋さ、そしてなにより行動の速さです。アドバイスにこたえて、子供たちはその場で新しいデザインを描き上げます。どんどん知識を吸収して、イキイキと活動する姿に、神谷は「ものづくりに年齢は関係ない。彼らのような素晴らしい子供たちがいれば、日本の未来はきっと明るい」と感じたといいます。
彼らの努力が実を結び完成したトートバッグは、代官山の観光名所が手書きで描かれた「ダイカンヤマップ」、代官山を象徴するひまわりと子どもたちが考えた猿のキャラクターGAKUちゃんが可愛い「ひまわりとひょっこりがくちゃん」、日本語と英語とフランス語のメッセージを組み合わせた「代官山に楽しい猿」の3種類。「代官山を元気にしたい」という子どもたちの思いが形になった、持っているだけで楽しい気持ちになるトートバッグです。

「ダイカンヤマップ」

「ひまわりとひょっこりがくちゃん」

「代官山に楽しい猿」
完成したトートバッグの販売や宣伝の方法も、地域の店舗やその分野のプロとして働く保護者ら連携しながら、子どもたちが主体になって進めていきました。2025年3月には、代官山T-SITEで児童たちがトートバッグの直接販売を行い、海外から訪れていた観光客も関心を寄せ、なんと200枚が即日完売!利益は、代官山T-SITEで毎年夏に行われる「爽涼祭」に寄付され、地域の花火大会のために使われることとなりました。

「ROOTOTE」は、人の想いを届けるメディアであり続けたい
今回のコラボレーションを通して、トートバッグは代官山の魅力を発信するメディアになるとともに、子どもたちの創造力を発揮するキャンバスにもなりました。代官山という街と代官山の未来を担う子どもたちの挑戦を、ぜひこれからも応援していただければと思います。
ROOTOTEは、トートバッグを通じて世界に感動を広げ、社会をより良くするメディアであり続けることをミッションに、さまざまな分野でコラボレーションやプロジェクトを展開しています。地域や子どもたちの挑戦をこれからも応援するとともに、人の想いや地域の魅力を“楽しく”伝える、ROOTOTEはトートバッグを通じた新たな価値を生み出すさまざまな取り組みを続けていきます。
探究「シブヤ未来科」について
令和6年4月から渋谷区の公立小中学校では、探究「シブヤ未来科」をスタートしました。午前中は通常の授業を行い、主に午後を中心に子供主体の探究の学びが展開されます。文部科学省の「授業時数特例校制度」を活用し、総合的な学習の時間を全区立小・中学校で拡充させています。
幼児期に経験した、遊びに没頭したときに抱くワクワク感や好奇心、一人一人に備わった、自ら学ぶ力や感受性を発揮し、学んだ知識を生かして新たな知見を創造していく探究「シブヤ未来科」が本格稼働しました。地域やさまざまな企業・団体とコラボした魅力ある体験を通して、子どもたちの感動・発見を創っていきます。
探究「シブヤ未来科」ポータルサイト https://tankyu-shibuya.com/
■ROOTOTE(ルートート)について
2001年の誕生以来、「Fun Outing!~楽しいお出かけ!~」をお届けしているトートバッグ専門ブランド。目印はRマークのブランドタグ。カンガルーのおなかの袋からヒントを得た「ルーポケット」がアイデンティティです。ひとりひとりの個性や価値観を大切にしながら、お気に入りが見つかる豊富なデザインバリエーションを提案しています。
ROOTOTEはトートバッグを通じて世界に感動を広げ、社会をより良くするメディアであり続けることをミッションに、アート、エコ、カルチャーなど、さまざまな分野でコラボレーションやプロジェクトを展開。世界一のトートバッグブランドを目指しています。
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