ROOTOTE NEWS

コラボ

イラストレーション"ザ・チョイス"×ROOTOTE コラボレーション第13弾
2022.05.17
イラストレーション

多数の人気イラストレーターを輩出し、プロへの登竜門といわれる『illustration』の誌上コンペ「ザ・チョイス」とROOTOTEとのコラボレーション第13弾が決定。

2021年度のイラストレーション“ザ・チョイス”入選作品をプリントするのは、ベーシックで機能性に優れた縦型キャンバストート「TALL(トール)」。シンプルなシルエットのトートに、作品それぞれの個性が際立ちます。入手できるのは、展示販売を行うROOTOTE GALLERY 代官山ルーストリート店と、オンライン販売 を行うROOTOTE GALLERY_EDITIONのみ。期間限定となりますので、この機会をお見逃しなく。

イラストレーション"ザ・チョイス"×ROOTOTE
オリジナルトートバッグ期間限定販売

2021年度の入選作品をプリントしたトートバッグを期間限定で販売します。

■展示販売
ROOTOTE GALLERY 代官山ルーストリート店

期間限定:2022年6月1日(水)〜30日(木)
東京都渋谷区猿楽町25-3 
TEL:03-6416-1986

■オンライン販売
ROOTOTE GALLERY_EDITION

第1次注文受付:
注文受付:2022年6月1日(水)PM12:00〜7月19日(火)PM12:00
https://rtg-w-edition.com/ 
*商品の発送はオーダーから2週間程度

協力:リコージャパン株式会社
※都合により開催期間やお届け時期など変更になる場合がございます



■ 一覧(敬称略・五十音順):
2021年度 ザ・チョイス年度賞

2021年度審査員:サイトウユウスケ(イラストレーター)、鈴木久美(ブックデザイナー)、北澤平祐(イラストレーター)、前田晃伸(アートディレクター・グラフィックデザイナー)

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【大賞】楓真知子「あのときの風」
●コメント:人物はどんどん描いていきたいモチーフです。これからも素直な気持ちで描いて、いろんなことに挑戦していきたいです。
●鈴木久美さんの審査評:なんだか幸せな気持ちになり、いつまでも見つめていたくなる、そんな不思議な魅力に溢れた作品です。人と生き物の間に交わされる温かい感情のようなものが、きっと絵の中にぎゅっとつまっているのだと思います。一見、大胆なフォルムや生き生きとした目の表情が主役に感じられますが、実は力強い筆致と差し色のブルーが絵の魅力を押し上げており、ここがポイントかな、とも思いました。


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【優秀賞】ONO-CHAN「Self broken 2」
●コメント:日常の「何だこれ?」という違和感にアンテナを張り、事象をおもしろがることに重点を置いて制作しています。見る人のまぶたの裏に焼きついちゃうような、鮮明な絵を目指しています。
●サイトウユウスケさんの審査評:大きな画面に大きなダンプ。作品において大きいは正義。実家が建築会社で幼少の頃にダンプを描きまくっていた私個人的にはそれだけで大興奮な作品でした。大胆な印象を受ける作品だけれども、よく見るとタッチも繊細に描き分けられおり実に味わい深い作品。デフォルメも上手。


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【優秀賞】品田朋香「goodbye my love to」
●コメント:人物と動物をモチーフに描くことが好きです。素朴で思いのある絵を描いていきたいです。
●北澤平祐さんの審査評:赤に魅入られました。背景色の緑とのコントラストにより浮かび上がってくる赤い動物たちは鮮烈ながらも、フォルムの柔らかさと相まって、奥行きのある感情を表現することに成功していると思います。また、その柔らかな動物のフォルムや作品の構図など全体的にはおおらかな雰囲気をまとわせつつも、たとえば背景の緑の中に細やかなディテールを忍ばせていたりなど、作品全体に張り巡らされているさまざまな形でのコントラストやテンションが心地よかったです。


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【優秀賞】渡部飛日「四葉といつつの轍」
●コメント:座右の銘は「怒られたら考える」です。
●鈴木久美さんの審査評:一目見て、心をぐっと掴まれました。モノトーンに寄せた絵は華やかさを保つのが難しいのですが、差し色のピンクと効果的に配されたパターン柄が効いていて、とても素敵ですね。人物の顔をあえて見せない構図も絶妙で、センスのよさを感じます。右隅で口をかぱっと開けている犬が可愛らしく、この1匹が絵の緊張感を和らげていて、そのバランス感覚のよさも大好きです。


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【入賞】こみひかるこ「オーライ! オーライ!」
●コメント:感覚的に心地よい形、気分も軽やかになるような作品を心がけております。これからも、動物たちと一緒に優しい世界を描いていきます。
●鈴木久美さんの審査評:流れるような、躍動感のあるラインが美しくて、しかもとっても可愛い! 犬の声が絵の中から聞こえてきそうで、思わずにっこりしてしまいました。フォルムを省略するところと、きちんと描く部分とのバランスがとても良いなぁと思います。主線の2色使いも絵に奥行きを与えていて、こういうさりげないテクニックがいいな、と思いました。


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【入賞】OTO KAZUMI TANIMOTO「ロン・ナグル」
●コメント:これからもモチーフや色、素材などを発展させて、直感的に面白いと思ってもらえるような絵をかいていきたいです。
●前田晃伸さんの審査評:この雰囲気、いいです! 自動車も人物もタッチが違うのにどこかつながってくる不思議さ。花のイラストレーションも並べてみると1つの物語が見えてくる、ような。いい風吹いていますね。なぜか長尾謙一郎さんの漫画『クリームソーダシティ』を思い出しました。


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【入賞】久保田寛子「Dで待っています」
●コメント:いつか絵本が描きたいです。
●北澤平祐さんの審査評:作品自全体に漂う静かながらもどこか親密な雰囲気が好き。どちらの絵のキャラクターとも出来れば友だちになってみたい。ピアノの子の場合、まずは、遠く離れた1オクターブ下のレあたりに座って一緒にぼーっとしたい。そして、徐々にミ、ファ、ソと距離を縮めていき、最終的にはすぐ隣のドではなく、シあたりからぼ少しづつ会話をして仲良くなりたい。バス停の子は、もし2、3回バスに乗る時間が被ったら「奇遇ですね」って話しかけてみたい。見るものの想像力を掻き立てることはイラストレーションの役割として重要なことであり、この作品はまっとうしている。


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あかいあやこ「洋室 部分」
●コメント:軽くてあまやかで風通しがよくて、純粋なたのしさや喜びにあふれた絵を描きたいと思ってます。
●北澤平祐さんの審査評:何度も見直してしまう不思議な魅力を持つ作品。一見、ありふれた静物画のようにも見えるが、画面左前に位置する灯台を発見してから絵の見え方ががらりと変わった。メインモチーフである植物よりも前に位置していながらも圧倒的に小さい灯台。小さな置物かと思ったけれど光を発しているので実際の灯台?とすると、メインの植物が逆に巨大なのか?そう思ってもう1周すると、両脇にあるカーテンだと思って見ていたものが、宇宙を横切る光の柱に見えてきた。もしかすると、これは壮大なSFの世界なのかもしれない、などいろいろと妄想を逞しくさせてくれる楽しい作品。


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アキューン「めがねにはいい天気」
●コメント:空想リアリスティックというのがコンセプトで描いています。今回はウイルスと格闘しながらも感情を豊かにあらわす人々を描きました。今後はいろいろな分野でイラストを描いてみたいです。 ●前田晃伸さんの審査評:複数のレイヤーを無理やり1枚に詰めこんでしまった世界観がいいです! ちょっと懐かしさも感じつつも、書きこむところとベタ塗りのバランス、あえて描かないところもとても魅力的です。絵に力があってジッと見てしまいました。描きこむところはもっと描きこんで欲しかったですね。もしかしたら現在進行形のデジタルの表現をここに盛りこんで描いても面白いかもですね。


RT_TALL_10_Azuma_Hisayo.jpg
東久世「Sea Bed」
●コメント:最近読んだ小説の感想絵です。普段は不愛想な動物ばかり描いていますが、今回動物だけではこの感想が表現しきれないと思い、このような絵になりました。新しい表現方法が評価されうれしいです。
●鈴木久美さんの審査評:可愛らしさと切ない雰囲気が同居していて、とても好きです。この2人(人じゃないですが)はどんな関係性なのかな? とすごくどきどきしました。描き手が自分の中に大切にしたい世界観を持っていて、それを大切に、丁寧に筆に乗せている印象があります。絵の先に物語を感じさせるところが、素敵ですね。


RT_TALL_11_Arai_Natsuki.jpg
新井夏希「静物画」
●コメント:絵を描くのが楽しいです。
●前田晃伸さんの審査評:色とフォルムのバランスが美しい。落ち着いたトーンやモチーフが面白いです。ただ、気になるところとしてはアプリケーションのクセがそのまま絵に出てしまっているので、乗り越えていって欲しいと思いました。


RT_TALL_12_Ando_Naoki.jpg
安藤巨樹「緑のTシャツ」
●コメント:最近から油彩での制作を始めました。これまで使用していたアクリル絵具とは勝手が違って手探りな状態ですが、絵が発展しそうな気がしています。アクリル画と並行して続けていこうと思っています。
●鈴木久美さんの審査評:懐かしい外国映画の世界を思わせる作品で、でも古びた感じもせず、素敵だな、と思いました。絵の下に大胆な余白をとっていて、その絶妙な間がさらに絵を引き立てています。このまま引き伸ばして、大きなポスターで見てみたいな、と思いました。しっとりと柔らかい色調の絵なのに、絵の中の世界は湿度が低く、乾いた空気を纏っているのも印象的ですね。


RT_TALL_13_Ishida_Kazuyuki.jpg
石田和幸「4/ short hair 1」
●コメント:うつくしい線、きもちよい形、を見つけるために絵やグラフィックを作っています。簡素で豊かなものを目指しながら、制作を続けていきたいです。
●鈴木久美さんの審査評:今回の審査で、ひときわ強い光を放っていた作品でした。応募作5点すべてを掲載出来ず残念なほど。誌面で見えるか分かりませんが、白の部分にだけ物理的な厚みと引っ掻いたようなテクスチャがあり、フラットなそのほかの面(薄い更紙)との凹凸の対比が節妙です。首から下を線一本で省略した点も素晴らしいですね。人物以外の作品もぜひ見てみたいです。


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井上沙紀「Both!」
●コメント:世の中を注視することと、自分の内側にあるものに素直に向き合うことを大切に描いていきたいです。
●前田晃伸さんの審査評:よい! よすぎ! 後はでっかいキャンバスに描くだけ! このおおらかな世界観は心地いい。


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VVIN「OVER RATED」
●コメント:ずーっと見ていられる作品をたくさん作りたいです。絵本も描こうと思っています。
●前田晃伸さんの審査評:この存在感。この色彩感覚。バランスやストロークの力強さ、構成力。どれをとってもとてもいい! とすぐに最終候補にしていました。なので、あまりちゃんと絵を見ていません(後でじっくりと観ました)。だけどジワジワと残るものがあり、審査終わって改めて見返してもあの時のひらめきは間違っていなかったと思いました。ジワジワきています。最高!


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ウチガサキミナ「ANOTHER WORLD」
●コメント:自分の頭の中にいる奇妙な思考や感覚を描いています。生き物が好きです。
●前田晃伸さんの審査評:ここではないどこか。もしくはパラレルワールド的な世界を描いているのでしょうか。色のバランスや筆のタッチ、物語性や全体の雰囲気がいいし、女性の顔もなかなか興味深い。顔の描き方にスタイルを持てるともっといいのかな。もっと作品が見たい、この後の成長の過程が楽しみ! と思いました。


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大久保つぐみ「とても眩しくて」
●コメント:日差しに照らされていた花はとても眩しく感じました。これからもいろいろなものを見て楽しく描いていけたらと思います。 ●北澤平祐さんの審査評:パッと見ただけでだれの作品かが分かるということはすごい。飽きられてしまう恐れもあり諸刃の剣ではあるけれど、基本的には強みだと思う。この唯一無二の個性と美しさは出そうと思ってみなが出せるものではないし、じっくり育てていく甲斐のあるものだと思う。ただ、ここまで完成度が高くなると、どこかで一旦あえて壊し、組み直し、さらに進化させていく勇気が必要となる時が来るかもしれませんね。


RT_TALL_18_Okioyogu_Aji.jpg
おきおよぐあじ「エリザベス1世」
●コメント:予定どおり描く部分と、そこから逸れる部分と、両方見せられたらいいなと思いながら作っています。もっと大きな絵を描くこと、アニメーション、ZINE制作が今後の課題です。
●サイトウユウスケさんの審査評:上手だなと率直な感想と共にこのタッチがエリザベス1世のモチーフに相まって重いはずの肖像画がシンプルに軽やかに描かれてよい。何を描いても上手に仕上げそうだがモチーフによってフックの強さが違う印象もあったので今後テーマ選びは重要かも。


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勝倉大和「す」
●コメント:建物、動物、食物、植物を融合し大きなものを小さく、小さいものを大きく見せたりして少し不思議な空間の世界を考えながら描いていますよ☆
●北澤平祐さんの審査評:モチーフの「大きさ」に対するいびつなバランスが好き。黒く広大な余白のせいか、非現実的な舞台設定のせいか、お相撲さんが大きいのか小さいのかがうまく認識できず、見ていてなんとなく落ち着かない。おまけに、ピクチャーインピクチャー的に、上には小さなお相撲さんも控えているので余計に混乱。でも、そこが好き。もちろん用途にもよるが、基本的に滞在時間が長くなるイラストレーションは魅力的だと思う。たとえばもしこの作品が装画に使われていたとしたら、どんな話なんだろう?ととりあえず手にとってみると思う。もし中身がお相撲さんとはまったく関係のないお話だったら、それはそれでさらに素敵かも。


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currykko「カレー」
●コメント:カレーが好きです。食べてしまえばもう2度と出会えない最初の感動をとどめおきたくて、カレーの観察日記を描き始めました。おなかが空く絵を目指して、これからも制作していきたいです。 ●北澤平祐さんの審査評:食べ物絵で大切なことは、おいしそうか、食べたくなるか。ほぼそれだけだと思う。その点で言うと、この絵を見ながら晩ごはんが待ち遠しくなっていました。帰り道にココイチがあったら間違いなく寄っていたと思う。スプーン上の米とカレーの割合も好み、米全部がカレーに浸されていないところがいい。でも少し冷めてしまっているようにも見える。もしかしたら少しだけ電子レンジで温めるかも。2枚めのクロッピングも秀逸、彼女が口に入れる前に横からパクっと横取りしたくなる。こんなどうでも良いカレー話を永遠と書けるくらい、絵に文句なしのリアリティーがある


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ゴトーヒナコ「ごっこ遊び」
●コメント:近くて遠い、思い出せない夢のような絵が描きたいなと思っています。
●北澤平祐さんの審査評:物語のワンシーンを切り取ったかのような動きのある絵。小物1つひとつが、この世界観の構築を手助けしていて無駄な要素がない。色もきれい。タイトルを読んだだけで分かったような気分にさせられないところも好き。「人は眠る」で、眠っていないところが好き。マンガも描かれるのかな?もしそれなら読んでみたい。セリフのないサイレントムービーのような連続作品でもいいかもしれない。ただの個人的願望の述べてしまい恐縮だけれど。


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ゴピール「水の通る音」
●コメント:偶然の力を存分に借りながら、あっさりしているけれど何か引っかかる、そんな作品を作っていきたいです。
●前田晃伸さんの審査評:PCだとアプリケーションのクセがモロに出てしまうので、表現にするのがとても難しい。そんなところをうまく形にしていると思います。有機的なラインと品のよい色のバランスがいいです。ずーっと見ていたら人の顔に見えてきました。このまま形や色を突き詰めていくのか、機能性を持たせていくのか……楽しみですね!


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小森香乃「gone」
●コメント:空間を描くことで人間性や温度、違和感を表現したいと思っています。1つの表現に縛られず、これからも作品を作り続けます! よろしくお願いします!
●サイトウユウスケさんの審査評:3DCGにノスタルジアを感じるようになったなぁなどと思いを馳せたり。思わずモチーフの1つ1つにカーソルを当ててクリックしたくなるような思わせぶりな配置。ドットのトーンでカラーを表現していて誌面に掲載されるとき大丈夫かしらと野暮な心配しつつも、それ自体もいい味わいではあるんですよね。


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さいとうすず「花柄」
●コメント:人物を描くのが好きで、三白眼の人物ばかり描いています。Instagramで新作をアップしていますので、フォローして頂けるとうれしいです。
●サイトウユウスケさんの審査評:今回の応募作品の中で作品に風格があったように記憶してます。まだまだ作家性では未熟な部分もあるのかもしれませんが仕上げの完成度が高く、女性の目にも威風堂々とした強さがあり作者の描くことへの絵の強い意志も感じられました。そんな作品は数ある作品の中でも埋もれず目立ちますね。


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須貝美和「FASHION」
●コメント:暮らしの楽しみ、仲間との時間、ラジオから流れる音楽など、目の前にあるヒト・モノ・コトに感謝しながら、これからも絵を描いていきたいです。
●鈴木久美さんの審査評:「置かれた服」ではなく「誰かが着ている状態の服」から本体の人物を抜いて、大胆に消してしまう視点が面白いな、と思いました。人が描かれていないのにもかかわらず、服の皺、襟や肩のラインの傾きで、見えるはずのない人物像がすっと浮かび上がってくるところが、とても好きです。鮮やかな色の選択がこの絵のシルエットを効果的に美しく見せていて、気持ちのよい作品です。


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ちなみ「お散歩指南」
●コメント:頭の中のイメージや記憶に色を着けるようにして描きました。心に届く作品を作れるように、これからも描き続けていきたいと思います。
●サイトウユウスケさんの審査評:小さな画面にさらっと水彩で描かれていて油断していると見すごしてしまいそうだけど、タイトルを見るとじわじわ心に染み入るようなところもあって気になった作品です。ほかにも光に溶けていく猫が描かれた作品など、どの作品も小さいけれどこういうセンスも大切にしたいなと思った次第。


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冨田陽子「ビン詰め/おつまみ」
●コメント:身の回りのものや実際に目にしたものに、一捻り加えたり省いたりして、目には見えない感情のようなものを描こうと意識しています。今回選んで頂いた作品はそんな私の自画像です。
●サイトウユウスケさんの審査評:きっと自画像なのだろうか。本来なら他人には見せられないようなプライベートな表情を描く表現はよくあるけれど、無彩色で丁寧に描かれた作品は静謐でありながらも、不安定な液体の表現もあいまっていまにも動き出しそうな期待がある。白昼夢を観させられているような、ずっと鑑賞していても飽きない作品。


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中村ころもち「座る」
●コメント:大抵は何を描くかを決めずに手を動かしています。存在感のあるものが描けた時は少しうれしくなります。
●鈴木久美さんの審査評:審査中、思わず「わー可愛い!」と声に出ました。絵を見るたびに、「え、あなた切り株なの……?」といった疑問が浮かぶのですが、違っていたらごめんなさい。でもこの前脚と後ろ脚のインパクトが最高です。いい具合に肩の力が抜けていながら、見る者の気持ちをぐっと引き込む不思議な力があり、なんとも味わい深い作品だと思います。


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原田俊二「カメラマン」
●コメント:こんなご時世でして絵を描くしかなくなってしまいました。絵を描いててよかった。
●サイトウユウスケさんの審査評:人体とモチーフを再構成する形で表現されていて面白い。そこには登場人物の本性、本音、願望が表現されてるのかしらんと思いつつ、切り裂かれ再構成された人物はもはや誰でもないような匿名性もあり。匿名性は時にイラストレーションの登場人物に求められることでもあるからこういう表現もありですよね。


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牧角春那「屋根の上」
●コメント:絵を見てくれた人がその中の登場人物のような気分で、何かを考えたり感じたりしてもらえるような作品を作っていきたいと思っています。
●サイトウユウスケさんの審査評:応募された彼女の作品の登場人物はどれもスケール感が背景と合わず、小さく描かれている。日頃の作者の心情が登場人物のスケールとして表れてるのかなと思ったら急に愛しくなってきた作品。それでもマイペースに暮らしている様が描かれていて、不器用に生きている自分に勝手に重ねて許されるような気持ちになりました。違ってたらごめんなさいね。


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三田圭介「青いゴリラ」
●コメント:日々の暮らしの中で描きました。
●前田晃伸さんの審査評:ゴリラやばいですね。もっと大きいサイズで見たかったというか大きく描くべき。青のボリュームや形の取り方、毒々しい模様がいいです。素早く描いた動物シリーズがもっと見たいですね。


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宮尾豊彦「ビン」
●コメント:長い間ずっと制作活動を続けてきましたが、諦めずにやってきてよかったと思います。お仕事をさせて頂きたいです。お願いします。お願いします。
●北澤平祐さんの審査評:今回の応募作品の中で1番「重い」作品だった。超重量級。実際に大きめの作品でそれなりの重量を伴ってもいたけれど、画像で改めて見ても重さが目減りしていないところにこの作品の魅力があると思う。力強いフォルムと、テクスチャーと質感。普段からデジタル絵にしろ水彩絵にしろ、軽さを表現することが簡単でも、重さの表現って難しいと思っているので、このドスンとした不思議な重量感は武器になるのでは。


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宮城高子「私も南口」
●コメント:迷うことも多いですが、自分の感性を磨きながら、人の心に少しでも残れるような作品を作れたらと思います。
●北澤平祐さんの審査評:今回の応募作品の中で唯一の刺繍イラストレーション。おそらくほかの画材では絶対に表現できない作風であり、それだけでも価値があると思う。ただ、独特の色使いや、モチーフの重ね方によって平面的にも立体的にも見える構図などは、色鉛筆などほかの画材で描かれていたとしてもきっと目を引いたのではと思う。それこそ、紙に刺繍を施し、水彩絵具など他の画材も加えたミックスドメディア作品も楽しそう。


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八木宇気「担当者不在」
●コメント:1人暮らし、放っておかれたキッチンは1人を実感させる一方で何処か自由な感じもした。そんな絵です。これからもいろいろな絵を描いていきたいです。展示のお誘いやお仕事のご依頼お待ちしてます。
●前田晃伸さんの審査評:何気ない日常をトム・ウェッセルマンのようなフェティッシュなアプローチで描いたように見えて面白いです。青のグラデーションがリアリティとフェティッシュを結び付けているようで印象的です。青色のせいか水の中のようにも見える。もっと連作を見たいなと思いました。


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山本しゅうすけ 「迷子」
●コメント:面白い形やいい線ができるとうれしいです。より柔軟に描いていきたいです。
●サイトウユウスケさんの審査評:自分だったら絶対描けないような表現の謎の作品で、作者にいろいろと質問したいなと思わせてくれたので勝ち。人が幸せに生きていくために大切なものとして好奇心があると思うのですが、それを湧かせてくれる作品って素晴らしいですよね。作者に質問しないまま、ずっと思いを巡らせ続けたい。迷子でいたいです。


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ユキオ“K”ソリッド「妖艶すぎる暗殺者がジョーカーです」
●コメント:セクシー&ナンセンスな世界や、クールな猫など、遊び心を加えながら描いています。特に最近は、カーボン鉛筆で描くモノクロームの世界に傾倒中。ぜひ、よろしくお願いいたします。
●前田晃伸さんの審査評:2度見してしまう存在感が素晴らしい。何が描かれているのかイマイチ理解出来ていないですが、どういうことなのか? 何なのか? この人誰? と知りたくなってしまう魅力に溢れています。自分がやるべきことをどうにか探し出し、ただそれに向かうだけという純度が高すぎる姿勢に心が洗われ、自分の襟を正しました。ソリッドすぎる!


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六角堂DADA「朝の生卵」
●コメント:ソリッドで平面的な絵の中にも光や空気感を感じさせる絵を描いています。
●鈴木久美さんの審査評:心地よい驚きと感動がありました。この方の眼を通して見た世界がどんな風に映るのか、気になります。丸みを削ぎ落とし直線的に構成することで、却ってモチーフの本質が立ち上がってくるのか、卵黄の丸さが際立って、強烈な印象を投げかけてくるのが面白いです。光と影の捉え方がとても美しく、ほのかな温かみを感じるところも好きです。


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WAKICO「ひとり」
●コメント:見ている人を半分眠っている状態にする。そんな作品を目指しています。
●サイトウユウスケさんの審査評:応募作品の中でいろいろな意味で一番今っぽくもあり、一番花のある作品のように感じました。構成とか曲線とかいろいろ分っかってる人だよなぁと感じさせてくれる。この手の作風ってどうしても躍動感が出しづらいところではあるのだけれど、デフォルメと時間軸を組みこむことで愉快なリズムとインパクトのある作品に仕上がってます。シンプルでシックな色味も吉。

-商品仕様-
価格:3,850円(税込)
素材:綿  サイズ:H39×W40×D9cm
ポケット:外側1箇所、内側2箇所
※掲載画像はイメージです。



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■『イラストレーション』「ザ・チョイス」について:
雑誌『illustration』は1979年創刊の専門誌。プロのイラストレーターとプロを目指す人、イラストレーションを使う人に向けて、話題のイラストレーターの作品紹介、テクニック講座やデジタル情報などを取り上げています。また、毎号実施している誌上公募「ザ・チョイス」は、日比野克彦、本秀康、福田利之、長崎訓子、ミロコマチコ(敬称略)といった多数の人気イラストレーターを輩出し、クリエイターたちからも常に注目されているコンペです。

年間で延べ40名選ばれる全入選者を対象に、 4名の審査員が一堂に会して投票を行い、得点順に賞を決めています。
2021年度の入選全作品は「illustration Web」のWebギャラリーで公開中予定です。審査員を務めたサイトウユウスケさん(イラストレーター)、鈴木久美さん(ブックデザイナー)、北澤平祐さん(イラストレーター)、前田晃伸さん(アートディレクター・グラフィックデザイナー)は、それぞれの審査で一体どのような作品を選んだのでしょうか。ぜひご注目下さい。
主催:イラストレーション | 玄光社

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■協力:リコージャパン株式会社:
コラボレーションROOTOTEを制作するトートバッグプリンターは、コンパクトで素早くきれいに布にプリントができる「RICOH Ri 100」を使用しています。(一部作品を除く)
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■ROOTOTE(ルートート)について:
2001年の誕生以来、「Fun Outing!~楽しいお出かけ!~」をお届けしているトートバッグ専門ブランド。目印はRマークのブランドタグ。カンガルーのおなかの袋からヒントを得た「ルーポケット」がアイデンティティです。ひとりひとりの個性や価値観を大切にしながら、お気に入りが見つかる豊富なデザインバリエーションを提案しています。
ROOTOTEはトートバッグを通じて世界に感動を広げ、社会をより良くするメディアであることをミッションに、アート、エコ、カルチャーなど、さまざまな分野でコラボレーションやプロジェクトを展開。世界一のトートバッグブランドを目指しています。

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