トート・アズ・キャンバス アート&デザインアワード
第23回
エントリー作品詳細
NO.076
アリコさん
作品名 ガレキにハナはサク
年齢
67歳
性別
女性
制作日数
約3カ月
作品についてのコメント
2016年の熊本地震から10年。あの記憶を何かに残したいと制作を進めていた今夏、熊本は再び大きな地震に見舞われました。当たり前だった日常が一変、追い打ちをかけるように灼熱地獄。今なお日本や世界各地では、地震のみならず地球温暖化による災害が発生し、心が痛みます。それでも私たちは、現実と向き合い、互いに支え合いながら、明日を信じて一歩ずつ前へ進んでいます。
ガレキの隙間から芽吹く「ハナ」、そして力強く伸びる植物に、未来への消えない希望を託しました。このバッグを持って街に出ることで、災害の記憶を繋ぎ、「希望の灯火」となることを願っています。
画材
アクリル絵の具、マジック、カラースプレー、ハトメ、布、ロープ、ボタン
プロフィール
気のおもむくままに、制作しています。布を使った作品は初めてのチャレンジでした。
苦労した点やアピールポイントなど
① バッグの両面で描く「視点の変化」
一面には変わり果てた街並みを、もう一面には足元の風景を描きました。絶望の中でも視点を変えれば希望が芽吹いているというメッセージを、トートバッグの表裏構造を活かして表現しています。
②ハトメが象徴する「空虚」と「再生」の対比
金属的な冷たさを持つハトメを、街に空いた「空虚感」と、そこから力強く突き抜ける植物の「エネルギー」という相反する二つの意味で使用しました。
③「染色」での素材づくり
自ら染めた布を、手縫いで仕上げました。灼熱の太陽と熱風をスカーフのように巻いた布で表現しました。