トート・アズ・キャンバス

トート・アズ・キャンバス アート&デザインアワード

art & design awards

第22回
エントリー作品詳細

NO.018

MELAPESCAさん

作品名 『妄想編物』人魚の悲しみ、、、

性別 男性
制作日数 1ヶ月

作品についてのコメント

漫画『人魚の森シリーズ』から着想を得て、人魚の悲哀と変容の物語をかぎ針編みの技法で再解釈。 物語に登場する「人魚の肉」をめぐる永遠と破滅の象徴を、ひと編みひと編みに込めながら、人から人魚へ変貌していく存在の儚さをトートバッグという形に編み上げた。色彩と構図には、浮世絵師・歌川国芳が描く海のダイナミズムと濃密な色使いにインエスピレーションを得て、荒れ狂う波間や、深海に差す幻想的な光を、糸の重なりとグラデーションで展開。
人魚の物語と日本美術の融合が生み出す、幻想と現実の境界をたゆたうような一点。これは“編む”ことで描く、もうひとつの浮世をトートバックARTとして表現。

画材

ニットヤーン

プロフィール

編物ができる技術を持ちながら特別にその技術を使うことのない日々に、無駄に持っているこの技術を自己表現の手法として使いたいと考え、2年前から趣味として編物作品を作っています。

苦労した点やアピールポイントなど

トートバックという平面のキャンバスの中にどのように編物として作りこむのかが課題でした。自分の特徴として編地を立体的に編み込んでいく中で、現実的なバックとして過度なデザインになりすぎないようにを意識しました。今回は編みの他に刺繍のテクニックも取り入れています。使用したトートバックのキャンバス地が厚く針が通りにくく、皮革用の特殊な針を使用して刺しました。