トート・アズ・キャンバス アート&デザインアワード
第16回
エントリー作品詳細

NO.031
弓指 貴弘さん
作品名 カーニバル
作品についてのコメント
私の絵画では「パレイドリア効果」という錯覚現象を用いて、本来そこにある筈のない存在を描いております。
身近な体験では、壁の染みが人の顔に見えたり、服のシワが生き物のように見えるといった現象です。私は絵具の重なり、厚み、色などの様々な要素からそれらを感じ、本来そこに存在しない彼ら(キャラクターのようなもの)を描いております。彼らは錯覚の間しか存在せず記憶とともに少しずつ消えていきます。
その存在を絶やさないように「描き遺す」ことによって存在、命に対しての肯定を表現しております。
画材
アクリル絵具、蓄光絵具の上からペンによる描写
プロフィール
略歴
1993 年 福岡県 北九州市生まれ
2012 年 九州産業大学 芸術学部美術学科 入学
2016 年 九州産業大学 芸術学部美術学科 卒業
2016 年 九州産業大学 芸術学部研究科 造形表現専攻 入学
2018 年 九州産業大学 芸術学部研究科 造形表現専攻 修士課程修了
展示
2017 年
「いどころ」ディーキューブギャラリー(北九州)
「 第 37 回 三菱商事アート・ゲート・プログラム」
「季節を運ぶギャラリー ether 展」出展
2018 年
「第 23 回 ART MOVE」(大阪)
「第 38 回 ,39 回 三菱商事アート・ゲート・プログラム」
「第4回 工芸とアートの金沢オークション」(石川県 金沢)
2019 年
「第 42 回 三菱商事アート・ゲート・プログラム」(東京)
「space2*3/TK GALLERY 取扱作家小品展」 space2*3,
「現れては消えるモノ」 space2*3,TK GALLERY
「ZAIROU- 作家と繋がる美術展 -」 Bar foxy 渋谷(東京)
「アート ガイア@城南島」 アート ファクトリー城南島(東京)
Independent Tokyo 2019」 浅草ヒューリックホール
「夏の小作品展」 space2*3,TK GALLERY 日本橋(東京)
苦労した点やアピールポイントなど
絵画で扱うキャンバス地とは違って、絵具の扱いに苦労しました。
下処理をしていない状態で塗ると思うように表現できず、まず全体に
絵具の定着しやす処理を加えました。
明るい場所と暗い場所、2つのシーンで見えかた、魅せかたに変化をつけたかった為、下地の白色に蓄光絵具を混ぜました。
また、表裏で別のデザインを使用しています。
キャラクターを探したり、シルエットの面白さに惹かれるように
人により様々な楽しみを感じるデザインに仕上げました。