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2010年 第4回 ROOTOTE Charity Event

第4回 ROOTOTEチャリティーイベント

寄付について 第4回2010年 ROOTOTE Charity Event
寄付先
社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
東京都千代田区内神田2-8-4 山田ビル4F Tel:03-6859-0010
支援者問合せTel:03-6859-0068(平日9:30~18:00)
http://www.savechildren.or.jp/

<寄付金について>
第4回ROOTOTEチャリティーイベントの寄付金は、紛争によって学校に通えない何百万もの子どもたちに、教育の機会をつくることを目指したセーブ・ザ・チルドレンのグローバルキャンペーン「Rewrite the Future いっしょに描こう!子どもの未来」の以下の事業に全額役立てられます。


アフガニスタンにおける女子教育推進のための女性教員養成事業

  1. 1. 背景

    アフガニスタンは過去5年間著しい復興を遂げましたが、未だたくさんの課題を抱えています。
    中でも教育問題は大きな懸念事項のひとつです。識字率はアフガニスタン全体で28%と発展途上国の中でも極めて低く、半数以上の子どもたちが学校に通っていません。近年、学校入学率は増加傾向にあるものの、就学途中に落第する生徒も多く、男子生徒の56%、女子生徒の74%が小学校5年生に進級するまでに落第してしまいます。その要因のひとつが、指導力を持った学校教員の不足です。12年間の高等教育を修了し教員資格を持った教員数はまだまだ足りず、生徒数の増加に対応するため、今後5年間で63,616人の教員が新たに必要になってくると考えられています。
    特に女性教員の補充は最優先事項といえます。現在、アフガニスタン国内の全教員のうち、女性の割合は28%に留まります。
    アフガニスタンにおいて、女子の就学率と定着率の向上には、指導力を持った女性教員数を増やすことが重要であり、有効的かつ革新的な教員養成の機会が不可欠です。
    このため、セーブ・ザ・チルドレンは、アフガニスタンにおいて女子の就学率・定着率の向上、そして初等教育において女性教員数を増やすことを目的に、本事業を展開することを決定しました。

  2. 2. 目標

    初等教育における女性教員数を増やし、女子の就学率を底上げさせる。女子教育推進を通じて、コミュニティの発展と女性の権利の向上に貢献する。

  3. 3. 対象者

    バーミヤン州10校に在学中の高校1年生から3年生(15歳から17歳)までの女子生徒約240名

  4. 4. 事業期間

    2010年1月から2011年12月まで

  5. 5. 事業総額

    $200,000 USドル

  6. 6. 活動概要

    将来、教員を志望する高校1年生から3年生までの女子生徒を対象に、教員研修を実施します。
    研修内容は、教授法や初等教育の履修科目、子どもの権利、ポジティブ・ディシプリン(暴力・体罰に頼らない指導法)をカバーし、研修中には教員アシスタントとして実際に小学校の授業に立ち会い、女子生徒たちは実践的な指導能力を育む機会も持ちます。


以上

寄付のご報告

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2010年4月26日(月)

チャリティーオークションで落札された売上金の全て、
2,025,113円は、(社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに寄付されました。
右の写真は、弊社宛に(社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンより頂きました感謝状になります。(クリックすると拡大が見られます。)
この寄付金は、ゼーブ・ザ・チルドレンのグローバルキャンペーン"Rewrite the Future いっしょに描こう!子どもの未来"における「アフガニスタンの女子教育推進のための女性教員養成事業」に活用されます。


寄付金の活用について


2010年12月26日(月)

「女性業員育成プロジェクト」の中間報告(※)が(社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンより届きましたので、以下にレポートを掲載します。(※本事業は、2カ年計画事業の為、現在は中間報告となります。)


子ども達の教育機会を奪われないために
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セーブ・ザ・チルドレンは、深刻な女性教員不足を解消するため、アフガニスタンの中央高地バーミヤン州で女性教員の養成プロジェクトを開始しました。対象は、将来学校の先生になってアフガニスタンの女子教育を支えたいという志を持った女子高校生240名。彼女たちは現在、本プロジェクトに参加し、教育省が定める教授法や、体罰・暴力に頼らない指導法(ポジティブ・ディシプリン)の研修に通い、知識を深めています。同時に、地元の小学校で現職教員の指導のもと、教育実習にも参加して実践力を養っています。そして、教育省と州教育局から正式に認められた教員として、将来、教壇に立つことをめざしています。

アフガニスタンには現在、17万人以上の学校教員がいるといわれています。教育省は14年間の公教育を修了した者のみを教員としての有資格者と認めていますが、実際には、長期に亘る紛争や貧困が原因できちんとした公教育を受けることのできなかった教員が多くを占め、全体の60%はその教員資格を有していません。こうした実情から、アフガニスタンの教育現場では、教授法の知識を持ち、なおかつ、子どもたちがしっかりと学ぶことのできる学級づくりに取り組める実践力を持った教員の育成が切実に求められています。

特に女性教員の養成は急務といえます。女性教員の数は、全体の僅か28%に留まり、14年間の公教育を修了した教員の割合も非常に乏しいのが現実です。

しかし、アフガニスタンの社会文化的慣習と価値観の見地からすると、女性教員の存在は小中高の女子生徒の学校就学率や定着率を向上・維持させるためには不可欠です。たとえば、山岳農村地バーミヤン州の特定の村では、「思春期を迎えた自分の娘が、血の繋がりのない男性教員のもとで授業を受けることは良くない」と信じる親もいます。このように、その土地に根付いた価値観が要因で、学齢期の女子がいとも簡単に教育機会を奪われていきます。

さらに、こうした女性教員不足を含む様々な阻害要因が重なり、アフガニスタンの高校3年生に進級できる女子の割合は全体の5%と極めて低く、その結果、アフガニスタン全土の計398郡のうち200郡では、中学・高校に通う女子生徒がゼロという事態も起きています。

女性教員を増やすための育成事業へ
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240名の高校生参加者を対象に、2010年5月から8月にかけ、24日間の教授法研修を実施しました。研修講師となるセーブ・ザ・チルドレンのスタッフ数が限られているため、研修はそれぞれの各学校区に分けて順々に行い、参加者である高校生たちも普段の学校の授業があるため、研修は毎日半日の時間で実施されました。彼女たちは学校の授業や宿題、家事などの忙しい合間を縫って、本研修に必死に通っていました。研修全体を通じて、参加者の出席率は98%を維持し、彼女たちの研修に対する真剣さが伺えます。

研修内容は、教育省が定める教授法プログラム(INSET1)に準じています。研修期間中、参加者は、教員自身が授業中に発言機会を独占してしまわないような授業形態の事例や、生徒たちの授業の理解度や性差、出身を問わず一人ひとりに目を配る大切さ、生徒たちがお互いに質問や自らの意見を発言しやすい学級づくりについて学びました。また実務面では、毎週・毎月の授業計画の重要性とその作り方、授業に必要な教材・副教材の内容、テストの作成方法や評価方法などの知識を身につけました。

参加者は研修前後に、INSET1に関する教授法テストを受け、研修で学んだ知識がきちんと理解されているか否か、知識の習得度を測りました。研修の成果として、研修前の参加者のINSET1の理解度(テストスコアの平均値)は僅か16%でしたが、研修後のスコアは平均87%に上がり、参加者たちの教授法知識が確実に向上したことが確認できました。これは本研修の大きな成果といえます。


子ども達が自由に発言できる教育つくり
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FAST研修は、セーブ・ザ・チルドレンが独自で開発した研修であり、子どもの権利の基礎や、暴力や体罰に頼らない指導法など教員を目指す参加者にふさわしい内容のセッションが組み込まれています。9月から10月にかけて、セーブ・ザ・チルドレンは各学校区で3日間のFAST研修を計240名の高校生たちに実施しました。

彼女たちは研修を通じて、イスラム教の視点から子ども権利の内容を学んだり、子どもたちが健康的に暮らすことの大切さや、宗教や出身、性別で差別されないことの重要性、暴力や体罰といったリスクから護られる対象であること、など子どもとおとなを取り巻く様々な事柄について理解を深めました。

授業中に棒やパイプを持って生徒たちを威嚇して指導するのではなく、子どもたちが質問や意見を自由に発することのできる環境づくり、生徒たちがグループワークなどを通じてお互いに教え学び合えるような学級づくりの大切さを学びました。

INSET1研修と同様、FAST研修も大きな成果が見られました。研修前、子どもの権利やポジティブ・ディシプリンに関する参加者の理解度(テストスコアの平均値)は14%でしたが、研修後、そのスコアは85%まで改善され、研修内容の知識の向上が確認できました。


教育実習の実施
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INSET1とFASTの両研修を修了した参加者は、次に、地元の小学校で現職教員の指導監督のもと、教育実習に参加しました。研修で学んだ新しい知識と情報を学校現場という実践で活用し、教員アシスタントとして授業を担い、生徒たちと一緒に学級をつくっていく実践力を培う場となりました。

各参加者は約1ヵ月半の間、週1回の頻度で教育実習に取り組み、現職教員からの指導とアドバイスに基づいてダリ語(母語)や算数、理科の授業を担当しました。

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18歳のザイナップは、将来学校の先生になることをめざし、バーミヤンの教員養成に参加する高校2年生。午前中は地元の学校に通い、授業のない午後は教授法研修や教育実習に参加しています。学校の宿題や試験で忙しい合間を縫って、彼女たちは学校教員として働くために必要な知識と実践力を着実に身につけています。

「このままだと、女性教員の数が足りなくて、村の女の子たちがますます学校に通えなくなってしまう。将来、指導力を持った学校の先生になって、村の子どもたちの役に立ちたい――」

<女子生徒達の声>
■□■女の子が学校に通えるようになるには、どうしたらいい?

「女子の不就学の原因は、女性の先生が足りないから。女性教員がもっともっと必要」
「学校が男女別学になれば、親たちは安心するので、女の子をもっと学校に通わせるようになると思う」
「バーミヤンのような山岳地だと長距離通学も要因のひとつ。校内にトイレや水飲み場がきちんと整備された学校が村の近くにできれば、きっとたくさんの女の子が学校に通えると思う」

■□■どうしてこのプロジェクトに参加しようと思ったの?

「学校の先生がみんな男性だから、女の子が学校に通うことができない。だから、私は学校の先生になりたい」

「たいていの男性は、女性が立派な教員になんてなれないと思っている。私はその偏見を乗り越えて、女性もやればできる、彼らと一緒の人間なんだということを示したい」



セーブ・ザ・チルドレンは今後も引き続き本プロジェクトを継続し、女子高校生たちが更なる教員研修や教育実習に参加し、将来、学校教員として働くことができるように地元政府機関と協力して支援を行っていきます。アフガンに生きる子どもたちの自己実現を下支えするため、貴社からの継続的なご支援、あたたかいご理解とご協力を今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。